【長崎出張記】中華街をあえてスルー?地元で愛される「長崎がまだす堂本舗」で至福のちゃんぽん体験

出張グルメ

長崎県への出張。

この地を訪れて、避けては通れないのが「長崎ちゃんぽん」の存在です。

到着早々、スマートフォンの検索画面を叩けば、さすがは本場。

画面を埋め尽くすほどの「名店」がズラリと並びます。

特に日本三大中華街の一つに数えられる「新地中華街」の老舗店たちは、その豪華な店構えと

歴史も相まって、視覚から胃袋を強烈に刺激してきます。

「やっぱり中華街に行くべきか……」

そんな迷いを抱えつつ、今回は少し趣向を変えてみることにしました。

せっかく現地に足を運んでいるのだから、観光客で賑わう場所ではなく、「地元の方が日常的に

通う、本当に愛されている一杯」を味わいたい。

そう思い、仕事先でお世話になった地元の方に「一番のおすすめは?」と尋ねてみたところ、

返ってきた答えがこちらでした。

「なら、島原にある『長崎がまだす堂本舗』へ行ってみて。

あそこは間違いないから」


■ 自然に溶け込む、知る人ぞ知る名店の佇まい

教えていただいた住所を頼りに向かったのは、華やかな中華街の喧騒から少し離れた場所に位置する「長崎がまだす堂本舗」。

店名にある「がまだす」とは、肥前地方(長崎や熊本)の方言で「精を出す」「一生懸命頑張る」

という意味。

その名の通り、実直に、そして丁寧に料理と向き合っていることが伝わってくるような、温かみ

のある佇まいが迎えてくれました。

店内に入ると、漂ってくるのは炒めた野菜の香ばしい匂いと、濃厚ながらも食欲をそそるスープ

の香り。

お昼時を少し過ぎた時間帯でしたが、店内は地元の常連さんらしき方々で賑わっており、期待感

は一気に高まります。

■ 皿うどんの誘惑を断ち切り、選んだ「王道」

実はこちらのお店、事前に調べたところによれば「皿うどん」も激うまという評判。

隣のテーブルに運ばれてきた、山盛りの餡がかかったパリパリの皿うどんを目にした瞬間、私の

決意は揺らぎかけました。

長崎の皿うどんはソースをかけて味変するのが定番ですが、その芳醇な香りに後ろ髪を引かれる

思いです。

しかし、今回は初訪問。

まずは基本に立ち返り、看板メニューである「王道の長崎ちゃんぽん」をオーダーしました。

■ 五臓六腑に染み渡る、本物のスープと具材の調和

しばらくして運ばれてきた一杯は、まさに「理想のちゃんぽん」そのものでした。

まず目を引くのは、これでもかと盛られた具材の豊富さ。

キャベツ、もやし、玉ねぎ、キクラゲといった野菜のシャキシャキ感に加え、豚肉、エビ、そして

長崎名物のピンク色のかまぼこが彩りを添えます。

まずはスープを一口。

……驚きました。

見た目はクリーミーな白濁スープですが、口当たりは非常にまろやか。

それでいて、海鮮と野菜の旨味が幾重にも重なったような、奥深いコクが広がります。

「これが、地元の人が愛する味か」

麺は、スープをしっかりと吸い込んだ独特の太麺。

コシがあるというよりは、スープとの一体感を重視した「モチモチ」とした食感で、噛むたびに

小麦の甘みと出汁の旨味が口の中で弾けます。

夢中で箸を進めるうちに、体の中からポカポカと温まってくるのを感じます。

派手な演出や奇抜な味付けがあるわけではありません。

しかし、一杯の中に「長崎の食文化」が凝縮されているような、そんな説得力のある美味しさ

でした。

■ 旅の終わりに:次は「皿うどん」のリベンジを

最後の一滴までスープを飲み干し、大満足で店を後にしました。

有名店を巡るのも楽しいものですが、こうして地元の方の声を信じて、街の風景に溶け込んだ

名店を探し当てること。

これこそが、出張という名の旅における「最高の贅沢」だと改めて実感しました。

今回いただいた「長崎がまだす堂本舗」のちゃんぽんは、間違いなく私の長崎グルメ史に刻ま

れる一杯となりました。

もし皆さんも長崎を訪れる機会があれば、ぜひ中華街から一歩足を伸ばしてみてください。

そこには、地元の活気と真心が詰まった「本物の味」が待っています。

次回、再訪した際には、今回断念した「激うま皿うどん」に挑戦することを心に固く誓いつつ、

長崎を後にしました。

ごちそうさまでした!

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