【導入事例】部門間の壁を壊せ!SSとガス事業の顧客情報を「RIBBONシステム」で繋ぎ、相乗効果(シナジー)を生み出した寒冷地A社の挑戦

RIBBONシステムの有効的活用事例

多くの企業が、事業の多角化を進める一方で、「部門間の壁」という見えない、しかし強固な

課題に直面しています。

特に、ガソリンスタンド(SS)事業と、プロパンガスやガス機器販売などのエネルギー関連事業、

あるいは全く異なる業種の事業を兼営されている場合、顧客情報は部門ごとに分断されがちです。

「SSのお客様は、あくまで“クルマのお客様”」 「ガスのお客様は、“ご家庭のお客様”」

このように、顧客を無意識のうちにセグメンテーションし、せっかく自社が持つ多様なサービス

をトータルで提案できるチャンスを逃してはいないでしょうか。

今回ご紹介するのは、まさにこの「部門間の壁」と「顧客情報の分断」という課題に、顧客管理

ハガキ代行発送システム「RIBBONシステム」を活用することで真正面から向き合い、見事な

相乗効果(シナジー)を生み出すことに成功した、寒冷地でビジネスを展開されるA社様の

事例です。


1.A社様の事業背景と「RIBBONシステム」導入の経緯

A社様は、冬の寒さが厳しい寒冷地において、地域の人々の生活と移動を支える重要なインフラ

企業です。

中核事業として3店舗のガソリンスタンド(SS)を経営されている傍ら、別事業としてプロパン

ガスの供給、ガス給湯器やガスコンロといったガス器具の販売・設置を行う「ガス事業」も

手掛けておられます。

まさに、地域の「エネルギー」をトータルでサポートする存在です。

A社様が「RIBBONシステム」を導入された当初の目的は、SS部門における顧客管理の強化

でした。

  • 車検時期の的確なご案内
  • タイヤやバッテリーなど、消耗品の交換推奨
  • コーティングやオイル交換といったカーメンテナンスのリピート促進

これらSS特有の顧客アプローチを、RIBBONシステムの「顧客情報管理機能」と「ハガキ

(DM)の自動発送代行機能」を用いて効率化・高精度化し、SS部門の収益安定化を図ることが

狙いでした。

SS部門では、このシステムを活用し、お客様一人ひとりの購買履歴や車両情報に基づいた

「最適なタイミング」でのアプローチを実現し、着実な成果を上げておられました。

2.新たな挑戦「ガス部門」へのシステム横展開

SS部門でのRIBBONシステム活用が軌道に乗ったある日、A社様から私たちに新たなご相談が

寄せられました。

「SSで成果が出ているこのRIBBONシステムを、今度はガス部門のお客様管理にも使えない

だろうか?」

詳しくお話を伺うと、ガス部門でもSS部門と同様の課題、すなわち「顧客への効果的な

アプローチ」に悩んでおられたのです。

  • プロパンガスをご利用中のお客様への定期的なフォロー
  • ガス給湯器やコンロの経年劣化に伴う、適切な買い替え提案
  • ガス部門が主催する「ガス器具展示会」など、イベントへの集客強化

これらを実現したいという強いニーズがありました。

しかし、A社様の本当の狙いは、単にガス部門の顧客管理を効率化することだけではありません

でした。

その先にある**「SS部門とガス部門、二つの事業が持つ顧客情報を連携させ、全社的な

ビジネスチャンスを創出すること」**こそが、最大の目的だったのです。

3.「情報の壁」が「機会の壁」になっていた

それまでのA社様は、多くの多角経営企業がそうであるように、SSとガスの顧客情報は、

事実上、別々の「箱」で管理されていました。

  • SS部門のスタッフは、「車検やオイル交換でご来店されたあのお客様が、ご自宅でどの
    メーカーのガス給湯器を使っているか」までは知りません。
  • ガス部門のスタッフは、「先日、ガスコンロを納品したあのお客様が、普段どのSSで
    給油し、どんなクルマに乗っているか」までは把握していません。

これにより、大きな「機会損失」が発生していました。

例えば、SSで高額なコーティングを実施してくださるような「ロイヤリティの高いお客様」が

いたとしても、その方がご自宅の給湯器の不具合に悩んでおり、結果的に他社

(競合のガス会社や家電量販店)で買い替えてしまう、といったケースです。

逆もまた然りです。

A社様は、この「情報の壁」こそが、自社の成長を阻害する「機会の壁」になっていることに

気づかれたのです。

4.RIBBONシステムが可能にした「顧客のクロスオーバー戦略」

私たちはA社様に対し、SS部門の顧客データとガス部門の顧客データを、RIBBONシステム上

で「一元管理」することを提案しました。

これにより、一人の顧客が「SS利用者」であり、かつ「ガス利用者」である、といった情報を

可視化(名寄せ)することが可能になります。

そして、この一元化されたデータベースを基に、A社様は具体的な「クロスセル戦略

(相互提案)」を実行に移されました。

施策1:SSのお客様(クルマのお客様) → ガス部門(暮らしのお客様)へ

  • ターゲット: SSで車検やコーティング、高頻度でのオイル交換など、優良な関係性を
    築けているお客様。
  • アプローチ: RIBBONシステムから、ガス部門が主催する「春のガス器具大展示会」の
    ご案内ハガキを送付。
  • メッセージの工夫:「いつも〇〇SS(ガソリンスタンド名)をご利用いただき、誠に
    ありがとうございます。
    実は私たち、おクルマのことだけでなく、ご家庭のガス給湯器やコンロなど、暮らしの
    ご相談も承っております。
    この度、お得な製品が一堂に会する『ガス展示会』を開催いたします。
    SSご利用のお客様限定の特典もご用意しておりますので、ぜひご家族でお越しください!」

【結果】 「いつも使っている、顔なじみのガソリンスタンドからの案内」という安心感が、

お客様の心理的なハードルを下げました。

「そういえば、あそこのGSはガスもやっていたな」「ちょうど給湯器の調子が悪かったから、

話だけでも聞いてみようか」と、これまでガス部門とは接点がなかったSSのお客様が、展示会に

多数来場されるようになったのです。

「クルマ」という接点から、「暮らし」全体をサポートするパートナーへと、お客様との

関係性が深化するきっかけとなりました。

施策2:ガス部門のお客様(暮らしのお客様) → SS(クルマのお客様)へ

  • ターゲット: プロパンガスやガス器具をご利用いただいているガス部門の既存顧客。
  • アプローチ: RIBBONシステムから、SS部門が主催する「お客様大感謝祭」
    (タイヤ、オイル、洗車などの特別割引イベント)のご案内ハガキを送付。
  • メッセージの工夫:「日頃は当社のプロパンガス(ガス器具)をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
    さて、ご存知でしたでしょうか?
    私たちはガソリンスタンドも運営しております。
    日頃の感謝を込めまして、ガスをご利用のお客様限定で『SS感謝祭』の特別ご優待案内を
    お送りします。
    おクルマのことも、ぜひ私たちにお任せください!」

【結果】 「ガスでお世話になっているA社さんなら、クルマのことも安心だ」と、これまで他社

のSSやカー用品店を利用していたお客様が、A社様のSSへ足を運ぶようになりました。

特に寒冷地では、冬前の「スタッドレスタイヤへの交換」は一大イベントです。

ガス部門のお客様にSSのタイヤセールの案内を送ることで、SS部門の収益に大きく貢献する

結果となりました。

ガス部門の顧客リストが、SS部門にとっての強力な「見込み客リスト」へと変貌した瞬間でした。

5.まとめ:システムが繋いだ「人と情報」が、企業の未来を創る

A社様の事例は、単なる「システム導入成功事例」ではありません。

これは、**「顧客情報を全社共通の資産として捉え直し、部門の壁を越えて活用する」**

という、経営の根本的な変革を成し遂げた事例です。

RIBBONシステムが果たした役割は、単なる「ハガキ発送の自動化」ではありません。

  1. 情報の「一元化」: バラバラだったSSとガスの顧客情報を一つにまとめたこと。
  2. 情報の「可視化」: どのお客様が、どのサービスを利用しているかを誰もが把握できる
    ようにしたこと。
  3. 行動の「きっかけ」: システムを介して、部門横断的なアプローチ(クロスセル)を
    具体的に実行する仕組みを提供したこと。

A社様では、この取り組み以降、社内の雰囲気も大きく変わったといいます。

「SSのスタッフがガス器具の知識を学び、ガス部門のスタッフがSSのキャンペーンを理解する」

といった、真の部門間連携が文化として根付き始めました。

あなたの会社にも、SS、ガス、灯油、リフォーム、保険、レンタカー…など、様々な事業部門が

あるかもしれません。

そして、それぞれの部門に、活用しきれていない「宝の山(顧客情報)」が眠っているはずです。

A社様のように、その「壁」を取り払い、情報を「繋ぐ」ことができたなら、そこには想像を

超えるビジネスチャンスが待っています。

RIBBONシステムは、その「繋ぐ」ため の強力なパートナーとして、これからも多くの企業の

挑戦をサポートしてまいります。

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【お問い合わせ】


〒745-0814 山口県周南市鼓海2丁目118番67
 TEL 0834-26-0005  FAX 0834-26-0004   
 携帯 080-6342-1512   担当:玉野

e-mail  ttamano@yama-ss.com

ホームページ:https://yama-ss.com/ribbon-system


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